今回は、フランスで2006年から続くロングランシリーズ『リサーチ・ユニット~ボルドー重犯罪部』の物語を語るうえで欠かせない主要キャラクターを演じるキャストたちの出演作品をご紹介!シーズン1~5までのメインキャストの情報をまとめてみました。一部、キャラクターの背景に関するネタバレを含みますのでご注意ください。※各キャラクターの階級は初登場時のものです。
2006年にフランスの民放局TF1で放送が始まって以来、10年以上にわたって愛され続ける刑事ドラマです。フランス国家憲兵隊の特別部隊である重犯罪部の活躍を描き、現在フランス本国ではシーズン14の放送がスタートしており、総エピソード数はすでに160話を超える人気シリーズとなりました。本作の見どころはやはり、それぞれ突出した分野のエキスパートを集めた精鋭チーム、ボルドー重犯罪部のメンバーによる見事に連携のとれた事件捜査と人間ドラマですね。ということで今回は、シーズン1~5にかけて登場するメインキャラクターのキャスト情報をご紹介していきます。
捜査を主導するのは、捜査官マルタン・ベルニエ准尉。現場に残された痕跡から、事件当時の映像を瞬間的に読み取ることのできる「ビジョン」という特殊な能力を持っています。的確な指示と優れた捜査能力で部下からの信頼も厚いベルニエですが、戦地での過酷な体験から重度の鬱を発症した過去があり、「ビジョン」という説明の難しい能力も相まって上層部からの評価はあまり良くありません。が、本人はあまり気にしている様子もなく、直接現場に出ることができる今の地位に満足しているようです。
演じているのはサヴィエ・ドリュック。80年代から映画・テレビドラマを中心に活躍しており、『サントロペの誘惑』(1983)や『トレンチコートの女』(1985)、『アラン・ドロン/私刑警察』(1988) などに出演。1998年から2004年にかけて放送された刑事ドラマ『Mark Elliot(英題:Paris City Cop)』で主演を務めたのち、本作『リサーチ・ユニット~ボルドー重犯罪部』では全エピソードに出演中です。2017年からスタートしたクライムスリラー『Domain nous appartient(英題:Tomorrow Is Ours)』にも、2021年のシーズン5からシーズン7にけてレギュラー出演していました。
チーム全体の指揮を執るのはエンゾ・ゲマラ大尉。ベルニエとの付き合いも長く、彼より年下でありながら階級は上、という複雑な状況でも、彼のことを深く信頼して現場の指揮を任せています。上層部がベルニエの指揮能力に疑いの目を向けたときには、「何か問題があればいつでも自分が責任を取ります」とさらりと言ってしまう「上司にしたい男性No.1」に選ばれそうな好人物です。
演じているのはカメル・ベルガジ。モロッコ出身の厳格なイスラム教徒の父親とフランスで生まれ育った息子が、車で南フランスから聖地メッカへと至る長い巡礼の旅に出る物語を描いた『長い旅』(2004)に出演。この作品は2005年開催のマール・デル・プラタ国際映画祭(アルゼンチンで開催される映画祭)で最優秀映画賞を受賞!翌年2006年の英国アカデミー賞外国語作品賞にもノミネートされました。2008年に公開された、フランス諜報機関とテロリストとの戦いをスリリングに描いた映画『WEAPONS』にも出演しています。カメル・ベルガジもまた、ベルニエ役サヴィエ・ドリュックも出演したドラマシリーズ『Domain nous appartient』にて、シーズン2からシーズン7までレギュラー出演していました。
重犯罪部の捜査においてきわめて重要な役割を果たす化学分析班を率いるナディア・アンジェリ。ベルニエとの付き合いはチームの誰よりも長く、彼の一番しんどかったときを知る限られた人物の一人です。科学者ではありますが、論理的な説明が難しいベルニエの能力を否定することもありません。部下たちには相談しづらいことも彼女には打ち明けることができるため、ベルニエにとってよき戦友のような立場です。
演じているのはクリステル・ラボード。パリにある大きなレストランを舞台に、海辺に遊園地を作ることを夢見るギャルソン、アレックスを取り巻く人間模様を描いた1983年公開のコメディ映画『ギャルソン!』や、浮気の発覚をきっかけに家から追い出された男がなんとか妻とよりを戻そうとするも、予想外のトラブル続きで何もうまくいかないドタバタ劇『優しく愛して』(1985)に出演。テレビシリーズへの出演はゲスト出演が多いですが、日本が共同制作に参加したファンタジー特撮シリーズ『暗黒の戦士 ハイランダー』(1992-1998)にもゲストで出演していますよ!
シーズン1で重犯罪部にやってきたマチルド・デルマス曹長。心理学に精通する彼女は、事件関係者と対話を繰り返すことで、彼らのわずかな声の調子や表情の変化から貴重な情報を見つけ出すことに長けています。事件が解決するまで脇目も降らずに捜査に没頭するベルニエに振り回されながらも彼のことを尊敬しており、被害者の遺族の心のケアから容疑者への厳しい取り調べまで、持てるすべてで捜査に貢献していきます。
演じているのはヴィルジニー・カリアーリ。フランスのとある消防隊の活躍を描いたドラマシリーズ『SOS 18(原題)』(2002-2010)にシーズン1から4にかけてレギュラー出演。ジェラール・ドパルデュー&ジャン=ポール・ルーヴ主演のコメディ映画『Je préfère qu'on reste amis(英題:Let’s Be Friends)』(2005)への出演ののち、本作へのレギュラー出演がスタートしました。その後の出演作はドラマへのゲスト出演が多いようですが、2021年からは、南フランス・カルマグにある名門料理学校を舞台にした人間ドラマ『Ici tout commence(原題)』(2020-)にレギュラー出演しています!
重犯罪部でも屈指のコンピューターの専門家であるリュック・イランドア上級曹長。陽気でおしゃべりな性格で、仕事人間が多い重犯罪部のオフィスであっても無駄口を叩ける鋼のメンタルの持ち主な彼ですが、コンピューターに関する技術と知識はベルニエやゲマラからも一目置かれています。
演じているのはジャン=パスカル・ラコスト。実はフランスでは、テレビ番組の司会者としてよく知られているようです。2001年から続くフランスのリアリティー番組『Star Academy(原題)』の初回シーズンの出場者のひとりであり、その後歌手としても活動しています。ちなみにこの番組は、若い歌手を一つ屋根の下に集め、勝ち残った者だけがフランスやモロッコなどのフランス語圏の国々を回るツアーに参加できる、という仕組みで数多くのスターを輩出しました。ジャン=パスカル・ラコスト自身も番組出演後にシングルやアルバムを発表しています。
シーズン5から新たに登場するファニー・カラデック曹長。もともとは行動療法士であり、ベルニエが重度の鬱に悩まされていた時の彼の主治医でもありました。尋問や交渉が得意で、言葉巧みに真実を引き出す能力に長けています。
演じているのはフェリシテ・ドゥ・ジェ。イギリスBBCの人気ドラマ『ウェイキング・ザ・デッド 迷宮事件特捜班』のシーズン5からシーズン8にかけてレギュラー出演していました。『ミステリー in パラダイス』シーズン3第4話や、『マダム・ホワイトのアンティーク事件簿』(2021-)にもゲスト出演していますよ!
今回は、アクションチャンネルで放送中の『リサーチ・ユニット~ボルドー重犯罪部』シーズン1~5に登場するメインキャストの情報をご紹介しました。他の出演作には日本未上陸の作品もありましたが、個人的には最近海外ドラマもますます多国籍化が進んできたという気がしているので、これからもっとたくさんの作品で「あっこの人観たことあるぞ」という機会も増えてくるかもしれませんね。今回ご紹介した作品の中で気になるものがありましたらぜひチェックしてみてください!もちろん、『リサーチ・ユニット~ボルドー重犯罪部』本編ももっと楽しんでいただけたら嬉しいです!
(文:うりまる)
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