入門編Introduction

「宇宙人や宇宙船がバンバン出てくるいわゆる宇宙SF」が苦手な人でも「スターゲイト」(97~06)だけは熱狂的なファンの人が数多くいます。

なぜならこれらの普通の宇宙SFが"はるか未来の物語"であるのに比べて、「スターゲイト」(97~06)では現代を舞台にしていて、 今のこの世界と地続きで現代の人間が大宇宙の冒険を堪能できるところに大きな魅力があるからです。

そしてそれを可能にしたのがタイトルロールにもなっている"スターゲイト"です。

スターゲイトとは超古代の高度に発達したエンシェントと呼ばれる種族が作った巨大なリング状の構築物で、 アドレスと呼ばれる各星々の記号にダイヤルを合わせることで、どんなに離れた場所でも超空間を通じて一瞬にして結びつけることができるのです。 エンシェントはこのスターゲイトを銀河中に設置してネットワークを構成し、様々な星に文明を広めた後に姿を消してしまいました。

しかし数万年後、ゴアウルドと呼ばれる生命体がこのゲイトを使ってまたたくまに銀河を支配してしまいます。 彼らは人体内部に入り込んで精神を支配する一種の寄生生命体で、個体間の記憶が受け継がれると言う特質によって高い知性をもち、 科学力と超能力で多くの星の人類を奴隷としてきました。

地球は古代にゲイトが閉じていたことからゴアウルドの支配から逃れていましたが、 SGチームがゲイトを開いたことによってゴアウルドが地球に侵略の魔の手を伸ばしてきたのです。 SGチームはいかにして地球をゴアウルドの強大な魔手から守ることができるのでしょうか? そして奴隷とされている星々の人類をどうやって解放するのでしょうか?

この壮大な設定の物語を支えるのが魅力的な登場人物です。 SG-1のリーダーであるオニール大佐はタフで不屈の闘志を持つ生粋の戦士でありながら事故で息子を亡くしたトラウマを持ち、 それゆえに弱者には限りなく優しい男の中の男。

相棒のダニエル・ジャクソン博士は古代文明に詳しく、 スターゲイトの操作法を解読した最大の功労者でもあり、幅広い知識によってチームと異星文明との橋渡し役となります。

紅一点のサマンサ・カーターは軍属の宇宙物理科学者で天才的な頭脳を持ち、ハード面でチームを支えます。

そして異星人のティルクは"ジャファ"と呼ばれるゴアウルドの奴隷の一員。元はゴアウルドのアポフィスの親衛隊長でありながら、 アポフィスの非道に不満を持っていてオニールの説得によって彼を裏切り、SGチームの一員となった複雑な過去の持ち主です。

この4人で構成されたSGチームが様々な星を探検しながらゴアウルドとの戦いを繰り広げる、
まさに"宇宙の三国志"とも言える壮大なサーガ*を展開していくのです。

* 長編にわたる、英雄伝説・武勇伝・冒険譚・歴史物語のこと。
文/松岡 秀治

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