インタビューInterview
ファイナル・シーズン用コンテンツ

「LOST」ファイナル・シーズンへの出演をされている真田広之さんにお話をお伺いしました。
AXN: 「LOST」出演までの経緯を教えてください。
真田: 最初にお話をいただいたときにはテレビへの出演依頼が自分のところにくる、ということはまったく予想していなかったので、とても驚きました。 ただ、以前から「LOST」のクオリティの高さ、ストーリーの面白さについては認識を持っていました。 そこで、まずはディズニーのスタジオで製作総指揮のカールトン・キューズとデイモン・リンデロフにお話を伺ってから出演するかどうかを決めよう、ということになりました。 日本の視聴者の方々に見ていただいて、何かおかしいと感じられることがないようにしたいと思いましたし、日本で育った日本人、俳優として、押さえておかなければいけないことは事前にしっかり確認しよう、そしてもし意見があわなければ、ご辞退しようと考えていました。 そのため、打ち合わせでは、こちらの聞きたいこと、心配事をすべてぶつけてみたのですが、こちらのすべての質問に真摯に答えていただいて、 日本の文化に対しても理解と尊敬を含めた意見をいただきました。 実際に台本が手元にない状態で出演の可否を判断するということはほとんどないのですが、今回は話をしながら、彼らが本当にクリエーターとして、真摯な気持ちやクリアなビジョンを持たれていることがわかり、これはもう「信用できる、飛び込んでみよう」と、会談のあとに迷わず出演を決めました。
AXN: 出演を決められてから、実際に現場に入られるまでは?
真田: 「LOST」に出演すると決めてから、台本が届くまで結構時間があったんです。 これは「その間に予習をしておけ」ということだと思って、 シーズン1から5まで、1日5、6話を1ヶ月ほどかけて全部見直しました。 今回の役割として謎を解く鍵を握る男だといわれていたので、 当然過去のストーリーはすべて理解していないといけない、という感じで見始めたのですが、 いざ見始めたら、もう一視聴者としてはまってしまいまして。 全部見るまであっという間でした。 いろいろな伏線が綿密にちりばめられていて、それをどうファイナルで刈り取っていくのか、本当に客観的に楽しみになりました。 2時間、3時間の映画では描ききれない、それぞれのキャラクターの奥行きだったり、過去だったり、 そういったものがちゃんと描かれ、きっちり作られているドラマだと認識しました。 そして、「あ、このドラマに出るんだ…」というような、なんとも言えない感じがしました。
AXN: 実際に現場に入られてから、求められた役柄やそれに対する課題は?
真田: まずはドラマ全体における自分の役割をいうのを、きっちり押さえていこうと考えました。レギュラー陣にたいして与えられる影響、そして視聴者の方に与えられる印象など、確実に求められているものにまず応えて、その上で、プラスアルファで演じていきたいと思いました。 自分が演じるのはファイナル・シーズンで初めて出てくる新しいキャラクターなので、いい意味での浮き具合とまたなじみ具合、その辺のバランスをうまくとっていくことが一番の課題でした。
AXN: ほかのキャストについて教えてください。
真田: マシュー(ジャック役:マシュー・フォックス)とは映画「スピード・レーサー」で一度共演していたので、 6年続いたシリーズに初めて飛び込む身としては、一人でもレギュラー陣に知り合いがいるというのは大きな心の支えでした。 彼がほかの共演者やスタッフを紹介してくれたりしたので非常に心強かったし、とても助かりました。 また、ナヴィーン(サイード役:ナヴィーン・アンドリュース)は日本の文化や文学にとても興味を持っていて、実際に詳しかったので、日本に関する話を撮影の合間によくしました。 一つのキャラクターを演じ続けて何年もたつと、下手をするとマンネリ化したり、よくない影響も出ることがあるのですが、「LOST」のキャストの方々は、多くの視聴者がファイナルシーズンを心待ちにしているということを、 とてもよく理解していました。 だから、常に新鮮に自分を現場に放り込むということを心がけていたし、チームワークも良かったです。 これだけ長く続いたシーズンならではの、チームワーク、一体感のようなものを感じました。
AXN: 実際の撮影現場、状況について教えてください。
真田: 撮影場所はハワイのジャングルなので、スコールはつきものでした。 よく撮影途中で降ってきて、天気待ちをしていたのですが、ある時は2、3時間待ってどうしてもやみそうにないので、急遽「雨のシーンにします」と変更になって、そのままみんなずぶ濡れになって撮影したこともありました(笑)。 だいたい1週間前とか5日前とか、わりと直前に脚本があがってきていました。前のエピソードを撮影しながら、その合間に脚本を読み、イメージを膨らませ、憶えという繰り返しでした。結構スリリングでしたよ(笑)。 時間がないので、第一印象を大事にしながら、現場で相手役とのやり取りのなかで、ベストな演じ方を見つけていきました。 即興に近いセッションがそのまま本番になっていくということも多かったので、そうなると途中からかえって開き直って、そのスリルを楽しむようになりました。
AXN: 撮影を終えて、感じたことは?
真田: 「LOST」に出演するということは自分にとって大きな冒険だったのですが、やって良かった、と感じています。役者として、もう1つステップを上がるための、本当に必要な、良い財産をいただいた、そんな気がしています。
AXN: 視聴者の皆様に一言お願いします。
真田: AXNをご覧の皆様、LOSTファイナルシーズンをぜひご覧ください!


















