ストーリーStory
いったい誰が、何の目的で、男のIDを盗んだのか――。
樹木が茂る閑静な住宅街で、立て籠もり事件が発生する。家の中で銃を握り締めているのは、ひき逃げ事件の被疑者ジャスティン・カーティス。オードリー・バーンという37歳の女性をひき逃げしたとして追われていたのだが、警察に家を包囲されたカーティスは部屋の中から意外な主張を始める。「ひき逃げしたのは自分ではない。車を借りたのも自分ではない。すべては“スミス”の仕業だ」!
何者かにIDを盗まれたとカーティスが主張したことで、ロンドン警視庁の特別捜査班 “アイデンティティ・ユニット”が動き出す。メンバーがカーティスの過去を調べたところ、彼は戦争に従事していた元軍人で、2004年に退役した後は経営コンサルティングに転身し、経営も順調だったことがわかる。
しかしある日突然、自分のIDが何者かに使われ始めたという。カーティス名義のクレジットカードでいろいろな物が購入され、挙句の果てにはまったく身に覚えのないひき逃げの被疑者にされてしまったというのだ。しかし犯人の心当たりはなく、IDを盗んだ相手を仮に“スミス”と呼ぶようになったというのだ。
いったい誰が、何のためにカーティスのIDを盗んだのか。その手口はまるで、カーティスをジワジワと破滅に導いているかのようだった!
~第1話「見えない敵」~
















