

本作品の魅力の一つ、それは紛れもなく、これまでの作品とは一線を画す斬新なストーリーだ。全世界が同時に意識を失うという不思議な事象を軸に、多くの謎、登場人物たちの関係、そして未来への挑戦といったミステリー、サスペンス、SF、アクション、ラブストーリー、ヒューマンドラマといった様々な要素が絡み合い、予測不可能な展開を見せる。 ここでは、その起点となるポイントを紹介しよう。
1. 2009年10月6日、ブラックアウトはなぜ起きたのか?
その日もいつもと同じ朝を迎え、いつもと同じように一日が過ぎるはずだった。しかし突然、2分17秒間の世界同時ブラックアウトが地球上の70億人の人々を襲う。ある者は職場で、ある者は家で、ある者は車の運転中に、ある者は飛行機で移動中に・・・。捜査チームが組織されたFBIロサンゼルス支部の捜査官たちは、ある衝撃の事実に気づく・・・。このブラックアウトは人為的に仕組まれたものなのか?だとすれば、何のために?一体どのように?それとも、これは神のなせる業なのだろうか?
2. D・ギボンズの正体とは?
ブラックアウトの間に見た自分のヴィジョンで、この事件の捜査を示すものだと気づいたFBI捜査官マーク・ベンフォード。捜査はマークのヴィジョンを手かがりに進められる。ヴィジョンでオフィスの壁に貼られたメモにあったD.ギボンズという名前。正体を掴めず焦るマークに、娘のチャーリーはこう告げる。「D・ギボンズは悪い人」。チャーリーはブラックアウトの時に何を見たのだろうか・・・?D・ギボンズとこのブラックアウトの関連は?
3. 2010年4月29日に何が起こる?
ブラックアウトが発生した2分17秒間、人々は半年後の4月29日の自分の姿を見る。思いもよらない未来にショックを受ける者、反対に希望を見出す者、そして何も見なかった者・・・。ブラックアウトの直後の混乱が収まり始める頃、人々は同じ言葉を口にするようになる。” What did you see? ”(「何を見た?」)なぜ人々は半年後の未来の姿を目撃したのか?この4月29日に何が起こるのか?FBI捜査官のジャニス・ホークは、ウェブサイトを利用し、人々が見たヴィジョンを書き込んでもらうことを提案する。1人1人の書き込みは、モザイク画のピースの役割を果たすはず・・・。ジャニスの狙いどおり、4月29日に起こる事柄は予測できるのか?この“モザイク画”が完成に近づくとき、そこに見える真実とは?マークたちは事件の謎を解く鍵を掴むことができるのだろうか・・・?
半年後の未来を見たことにより、人々の生き方や人間関係にも変化が訪れる。ブラックアウトによって引き起こされた事故により、家族や友人、同僚など、愛する人たちを失った人々は悲しみに打ちひしがれた上、自分が見たヴィジョンと対峙しなければならない。愛し合い、信頼し合っていたはずのマークとオリヴィア夫妻の目の前に突き付けられた結婚生活崩壊の可能性。「こんなに愛し合っているのだから・・・」と自分の見た未来を否定するも、次々とヴィジョンの中で見た事柄が現実となり、お互い疑心暗鬼へと陥っていく。望まない未来を見たことで打ちのめされ、闘う勇気を失ってしまう者がいる一方、未来に希望を見出す者は、ヴィジョンに勇気づけられ、
ブラックアウトの間に見た半年後の未来。それは現実のものとなるのだろうか?
望まない未来、悲劇的な未来を目にした者たちは不安に苛まれ、人生に絶望を感じる者もいる。ヴィジョンを見なかったディミトリもその一人だ。しかも彼は捜査中に出会った、自分と同様にヴィジョンを見なかった女性が死ぬのを目の当たりにして、激しいショックを受ける。ジャニスはそんな彼に「ウェブサイトに書き込みをしたら? 何が起きるか情報が得られるかも・・・。」とアドバイスする。ディミトリは本当に死ぬ運命なのか?彼に何が起きるのか?彼は自分の運命を変えることができるのだろうか?未来に不安を感じていたのは、ディミトリだけではない。パートナーのマークもまた、家族を巻き込んだ半年後のヴィジョンに動揺を隠せずにいる。マークは、そしてディミトリは、不安を振り払うかのように捜査に集中するのだが・・・。事件は更なる謎を含み、新たな展開を見せていく。

