ストーリーStory

フィラデルフィア市警殺人課の刑事リリー・ラッシュは、黒人居住区バッドランズで起きた殺人事件現場に来ていた。徹夜明けで、しかも3件の殺人事件を掛け持ちしているリリーに、同僚刑事のヴェラが「署に女の客が来ている」と声をかける。

女の名前はボニータ。彼女はリリーに「殺人を目撃したので、通報しに来た。27年前に起きた殺人事件の・・・」と語る。未解決事件のファイルを調べると、1976年に起きた少女ジル・シェルビーの殺害事件で容疑者として名前が挙げられたのが、ボニータがメイドとして働いていたウィットリー家の兄弟だった。地元有力者の息子であったことや目撃証言もなかったことから、事件を担当した刑事の殉職と共に迷宮入りしていたのだ。

「子供を抱え、仕事をクビにされるのが怖くて何も言えなかった。だが、癌に侵され余命いくばくもない今、やっと警察に通報する勇気が出た」と語るボニータ。殺人課の警部補スティルマンは、27年もたった目撃証言の信憑性に疑いを持ちながらも、リリーに事件の再捜査を命じる。

リリーは被害者ジルの恋人で容疑者だったウィットリー家の長男トッドに会いに行く。彼は今や評判の高い人気弁護士になっており、しかもジルの親友メラニーと結婚していた。彼はジルの死後メラニーと付き合い始めたと話すが、リリーはシェルビー家の下宿人だったティムから、トッドの暴力に悩むジルに隠れてトッドとメラニーが付き合っていたことを聞かされる・・・。

(第1話「テニスラケット」より)

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