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製作総指揮ジョン・ロマーノ、「BEAST」を語る!

この作品の舞台はシカゴ。五大湖工業地帯の中心であり、鉄道、航空、海運の拠点として、そして1920年代にはアル・カポネが裏社会を牛耳った街として、アメリカで最も愛されると同時に、犯罪都市としても悪名高い街である。
その街で、犯罪と闘うFBI捜査官が見かけとは違う“顔”を持っているとしたらー?

製作総指揮の一人であるジョン・ロマーノは、本作品について、こう語っている。「このドラマは2つの要素で構成されている。ひとつは、ベテランと新人という二人のFBI捜査官たちの刑事ドラマという要素。もう一つは連続的な要素、つまりシリーズを通して我々が仕掛ける一つの謎があるんだ。」

キャラクターの魅力

ダーティ・ダンシング」「ゴースト/ニューヨークの幻」で世界を夢中にさせたパトリック・スウェイジが演じるベテラン捜査官のチャールズ・バーカーは、私生活を犠牲することを厭わず、シカゴの凶悪犯罪とその組織を叩き潰そうとする。そんなバーカーの相棒に選ばれたのが、新人のエリス・ダヴだ。
ダヴは心優しい善良な人間だが、経験の浅さから時として感情的、衝動的になる。彼は、バーカーと二人を取り巻く世界から、FBI捜査官として犯罪を追う以上のものがあることを学んでいく。

コンビを組む二人の性格が正反対という設定は、アクションドラマの世界では定石だ。「だが、この二人のキャラクターは、今まで見たことがないと思うよ。」とロマーノは言う。「バーカーは人生の中でいくつもの役を演じてきたが、今では“BEAST”が彼の真の姿になっている。“BEAST”は仕事に自分自身を捧げ、葛藤に身を委ねて初めてなるものだ。“BEAST”は既に彼の一部となり、バーカーは自分の人生を、その代償に払ったんだ。」

ドラマの核となる主人公二人の関係は、ベテランのバーカーが、若いダヴの行動と決断に自分のかつての姿を見て、一方ダヴは、バーカーと同じ道を歩むことで見えてくる自分の将来に疑問を持つというものだ。
ロマーノはダヴについて、こう語る。「彼は悪や“BEAST”と闘うことが、どういうことか わかっていない。やがて知ることになるが、自分の人生を捧げるとか、闘っていたものに自分自身がなっていくという現実を受け入れられないんだ。」

二人が追う犯罪者たちは、街の安全を守ることに一生を捧げた警官の娘を薬漬けにしたドラッグディーラーや、売春組織を作るルーマニア領事の息子、高度な暗殺テクニックを売りものにする一流セキュリティ会社など、多岐に渡っている。
「少し前とは違って、同じ手口を使うドラマは今はない」とロマーノは言う。彼はこれまで「ヒル・ストリート・ブルース」や「LA・ロー」など、名作と評されるテレビシリーズに携わっており、この「BEAST」では、緊迫したリアルなストーリーを生み出すために、政界に通じたスタッフやFBI顧問、そして法廷ドラマや犯罪ドラマの経験が豊富な脚本家たちを集めることに成功した。
ロマーノはこの作品での目標は、刑事ドラマという定番のジャンルを、新鮮で緊迫したものにすることだと説明する。「脚本家たちは、このドラマを気に入っているよ。念入りなリサーチに裏付けられた脚本が、素晴らしいキャストと組み合わさった。」

深みと独創性を合わせ持つストーリー

しかし、このドラマを最も面白く、独創的にしているのは、シーズンを通して語られる“連続的な要素”、つまりバーカーが関与を疑われている“謎”の部分だ。ダヴは、秘密裏に動く内務調査のチームと対立することになる。内務調査のチームは、バーカーが裏の世界と繋がり、味方ではなくなったとする証拠があるという。ダヴはバーカーとの仕事を通じて、彼が最高の捜査官であり、信頼できる相棒だと思う反面、内務調査チームの接触により、バーカーの行動に疑問を抱かざるを得なくなっていく。バーカーは勝手な行動を取るFBIの危険分子なのか? 彼は任務として許された以上に“BEAST”の側についてしまったのか…?ダヴは密かにバーカーを調査し始める。

最高のキャスティングが実現

エピソード毎に、事件解決のため別の人物に成りすます登場人物たちを演じるのは、俳優たちには大きなチャレンジだ。だが、ロマーノは彼が選んだキャストたちに全幅の信頼を寄せている。
パトリック・スウェイジは、これまでコメディ、ロマンス、アクションと多彩な役柄を演じてきたが、ロマーノは、スウェイジにとってバーカーを演じることは、新たな分野を開拓するチャンスになると考えた。「これまでも、彼の新たな一面を見た作品があった。でも間違いなく、視聴者はこのドラマで新たな発見をすることになるよ。最も印象的なのは、繊細で感情豊かで、思慮深い演技そのものだ。



バーカーという男を、我々は感情的かつ精神的な側面から描いている。アクション作品ではパトリックは素晴らしい肉体派俳優だけど、彼が演じるキャラクターの内面は、実に複雑なんだ。」
そしてロマーノは、スウェイジとトラヴィス・フィンメルは、二人が演じるキャラクターを効果的に見せるのに絶妙な組み合わせだと考えている。新人俳優であるフィンメルについて「視聴者は彼の作品だけでなく、彼の声も、外見も、その力強さもわかっていない。だがフィンメルの持つエネルギーが、ダヴのキャラクターと一つになると、素晴らしい演技を生み出すんだ」と、その演技力の高さを絶賛する。

また、新人女優のリンゼイ・パルシファーを、ダヴと同じアパートに住む魅力的な法学生ローズ役に起用。ダヴがローズに好意を抱くことで、潜入捜査官としての仕事と普通の生活の両立が、さらに困難なものへとなっていく。

もう一つ、このドラマの大切なキャラクター、それはシカゴの街という存在だ。LAやNYのスタジオで撮影されているドラマと違い、「BEAST」は実際にシカゴで撮影され、それがドラマに申し分のない臨場感を加えている。「シカゴは偉大な都市で、いわば“男性的な街”だね。ブルー・カラー、意欲的、ハード・ワーキングな街だ。シカゴは男の獣性を解き放つ。撮影には格好の場所だし、我々は他のほとんどの番組がやっていないやり方でシカゴの街を表現していると思う。」
他の番組ではしないことをするー。それが「BEAST」に関わる人々の共通の目標のようだ。
それが時として登場人物の心理であったり、エキサイティングなシチュエーションだったりもする。
「今まで見たことがないような領域を開拓しようとしているんだ。もし視聴者が“ある”と思っても、『BEAST』で目にするのは、別のものになるはずだ」とロマーノは語っている。

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